事業を立ち上げ成功に導くには経営者の絶え間ない努力が必要不可欠です。
多くの起業家が道半ばで挫折する現状もありながら、それでも夢を実現させて成功を掴みとる者がいることも事実です。
企業経営者として成功するためには、先行する成功者の特徴や共通点を学ぶ姿勢も大切です。
本章では成功する企業の経営者が持つ特徴や共通点を横断的に見ていきますので、ぜひ参考になさってください。

■リスクを正しく捉えられる

リスクを捉えるイメージ画像

事業を進めていくには常にリスク管理を意識することが必要になります。
自分が進める一手に対してどのようなリスクが内在するのか、これを的確に捉えられないと大きな損失を生んだり、事業の継続が危うくなる危険もでてきます。
今は成功している経営者も最初は素人ですので、リスク管理能力は努力して獲得しなければなりません。
経験の浅い経営者はリスク判断に誤りが出やすいことから、他の失敗例を学び同じ失敗を繰り返さないようにすることは有効な策になります。
勉強会や研究会などを積極的に活用し、先駆者の知恵を吸収することでリスク判断の精度を上げることができでしょう。

■大きな成功を掴むための度胸がある

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リスク管理ばかりに捉われていると、どうしてもダイナミックな企業活動ができなくなります。
危険回避を優先するとこぢんまりとした運営しかできませんから、大きな成功につなげることは難しいでしょう。
成功する経営者は常に大きな成功を目標に掲げ、果敢にチャレンジを繰り返します。
時にはリスクを冒して行動を起こすことも必要で、その度胸のある者が成功を掴みとることができます。

■仕事が趣味と言えるくらい働く

会社に雇われて働く人の多くは、嫌々出社してできるだけ働かないようにさぼろうとするのが普通です。
成功している経営者はその反対で、休む暇があれば仕事をしようとします。
なぜなら他人のビジネスのためではなく、自分自身のビジネスのために働いているからです。
仕事をしている時間が楽しくてしょうがないと言えるくらい、24時間中相当の時間を仕事に割いています。
もし事業をしている人で自分の仕事がつまらないと思っている人がいたら、その仕事は自分にとって適性がないのかもしれません。

■周囲を巻き込むのが上手い

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自分一人のテリトリーだけではダイナミックな事業を進めるのは難しいことが多いです。
他の経営者仲間を誘ったり、新たに仲間を募るなどして周囲を巻き込んでいけば、面白い事業や規模の大きな事業を行うことができるようになります。
こうした構想を練るには天性の才能がモノをいいますが、才能が無くても人とかかわることが好きであれば十分可能です。
人づきあいが上手で普段から良好な人間関係を築ける人は、周囲を味方につけて自分の事業に引き込むことができます。

■流行や社会の変化に敏感である

仮に何か一つの事業で成功を収めても、それが未来永劫続くわけではありません。
社会は常に変化していますので、今需要のあるサービスやモノもいずれは必要とされなくなる時がきます。
また自社のサービスやモノをより需要に沿うように進化させることも重要で、そのためには流行や社会の変化に敏感でいなければなりません。

■アイデンティティが強い

経営者にはある意味わがままな気質も必要です。
周囲は勝手なことを言う人も多いので、いちいち人の言うことに影響されていてはキリがありません。
人の意見は参考にしつつも、必要な判断や決断は自分が下すという意識を強くもっていないと成功に近づくことは難しいでしょう。
自分というアイデンティティを強く持てる者が成功に近づくことができます。

■有効なお金の使い方を知っている

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同じビジネスパーソンでも被雇用者と経営者ではお金というものの見方が全く異なります。
経営者は事業上で必要な投資をしなければならず、そのためには有効なお金の使い方を身に付けなければなりません。
これは個人の出費にも当てはまり、成功している経営者は無駄なお金の使い方はしません。
自分の見栄のためなどに無駄な出費をしない反面、家族や社員など身近な人に喜んでもらえる出費はある意味投資の効果を生むので抵抗を感じません。

■目標設定の段取りが上手い

成功している経営者は目標設定が上手にできる人が多いとされます。
例えば自分の成功の基準を〇年後に売上目標〇千万円を達することと設定した場合、逆算してそこにたどり着くための工程を具体的に描くことができます。
〇年後に売り上げ目標を達成するために、いつまでに何をする必要があるのかを考え、その段取りをつけることができないと成功が遠のいてしまいます。
これは長期的なビジョンを描く才能とも言えますね。

■自分自身のマネジメントができる

自己管理イメージ画像

仕事が好きで没頭できることは成功する経営者に重要な資質ですが、経営者自身の体や心も重要な経営資源ですから適切な管理が必要です。
社長が存分にパフォーマンスを発揮できなければ会社のかじ取りもスムーズにいかなくなるので、社長が自分自身の健康管理などのマネジメントをする必要があります。
健康管理だけでなく、有効な時間の使い方を意識してビジネスに投下できる時間をできるだけ捻出する姿勢も大切です。

■人が自然と集まる

仲間が集まり協力するイメージ画像

自己管理がしっかりでき、好きな仕事に思いきり打ち込んでいる経営者は人間的な魅力も増します。
魅力のある人物の周りには自然と人が集まり、ビジネスチャンスも増えることになるでしょう。
身内となる優秀な人材も集まりやすくなるので、社長が自分を磨くことは、それ自体が事業を成功に導く可能性を高めることにつながります。
自分を高める努力は間違いなく成功への近道になりますから、自己研鑽の努力は惜しまないようにしたいものです。

■まとめ

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本章では成功する経営者が持つ特徴や共通点をいくつか挙げて見てきました。
成功している経営者と言えばテレビ等で話題にされるような大物を意識するかもしれませんが、成功者とはそうした大物だけが当てはまるものではありません。
皆さんの身近にも、日々生き生きと働く社長さんがいるはずです。
会社経営も人生を楽しむ一つの手段ですから、魅力のある身近な経営者の方で参考になる人がいないか見まわしてみましょう。